ひとのいのち
仕事柄人の命の誕生と死に触れる機会が、普通の人よりある。
でもその命ひとつひとつに真面目に向き合っていたら、仕事にならない部分があって、無理矢理冷静を保とうとしている。
それでも決して無関心になってしまうわけではないし、その人の立場に立つことも仕事として求められているから、感情移入もしてしまう。特に私なんてすぐにそうなっちゃうし。
医者は金や自分の保身のことを大事にするとか、数多い患者ひとりひとりに親身になるなんて不可能だとか、何となく思っている人は多いんじゃないだろうか。
医療事故なんかのニュースを見ると、世間全部がその医者と医療機関を敵視して叩きまくっている気がする。
でも、人の立場に立って、ずっとずっと無茶苦茶な仕事量に耐えて、自分の人生をそこに捧げ尽くしている医療従事者の方が多いと思う。そういう人がもし事故を起こしてしまったら、心が挫けてもう医療従事者としてやっていけなくなってしまうのではないだろうか。
厳しい目は必要だと思うが、そこにおかれている状況というのをきちんと正確に見つめないと、間違えると思う。

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